このプランは67.5坪と、かなり大きな敷地によって計画されています。
一般に分譲されている住宅の敷地はもっと狭いものです。
ここでは、色々の手法を紹介する為に、広い敷地でプランしています。
実際には、この中のどれかを選択して計画することになります。

住空間を考える
 人が生活する空間は、家の中はもちろんのこと家の外にもそれは確保できます。
 家の中は、雨・風・光・熱・音をさえぎりスリッパで歩く空間です。
 屋根を持った屋外のデッキは雨と光しかさえぎりませんが、スリッパで歩けます。
 屋根を持たないデッキは、何もさえぎりませんがスリッパで歩けます。
 多くの人たちは、住宅を計画するとき、生活スタイルを実現する空間を屋内に求めます。
 それが、予算や敷地の都合であきらめることになります。
 雨・風・光・熱・音をさえぎる条件でしかできないスタイルは仕方ありません。
 しかし、その多くは、それ以外の条件下でも可能なはずです。
 ここに紹介する手法で、あきらめた生活スタイルを取戻すことが出来るかも知れません。
 この空間を確保する費用は、屋内とは比較になりません。
 更には、屋内では不可能な、火を焚く・大きな魚をさばく・泥の付いた野菜を洗う・日光浴をする・大きな物の収納等々屋内でできないことも、可能になります。
 木の下で、昼寝や読書、子供がいたら、ツリーハウス・ブランコ・お庭でキャンプ。
 これからの時代は、食料品をうまく買ったり、趣味やもらい物で有り余る食材をストックするために、ストッカーは不可欠なものとなります。
 しかし、それを屋内に置き場を確保することは難しく、頻繁に使用しないから屋外で充分。

屋内に限らず、屋外が住空間となる可能性はいっぱいあります。その相乗効果で、屋内の住空間はさらに広いスペースが生まれます。
この提案にどこまで賛同できるかは、個人差によってまちまちです。
ここに計画した屋外の住空間は、51畳有ります。50人のパーティーも十分可能です。







お父さんが連れてくるお客さん
お父さんが、お客さんを連れてきたり、お父さんにお客さんが来たりすると、お母さんは急に機嫌が悪くなります。
お客さんのもてなしぐらいは我慢しても、自分の動きが制限されて、何かすることも、くつろぐこともできなくなります。
そんな時は、外でおもてなししましょう。
アウトドアキッチンには、バーカウンターとテーブルがあれば、お客さんは、かえってその方を喜びます。
お酒と食材は、基本的に持ってきてもらいましょう。
残ったお酒と食材は、冷蔵庫にしまっておきます。
家で友達と飲めないから、居酒屋に行きます。それと比較して、一人千円も出せばずっと優雅に楽しく過ごせます。
お家から追い出されたお父さんたちが、どんどん集まってくるようになります。野菜を作っている人・魚釣りが趣味の人・食品会社に勤めている人など、自分の家で有り余った物を手土産に持ってきてくれます。(人も物もみんな集まる)

子供が友達を連れてくる
こんな会話がよくあります。『お母さん、お友達連れてきていい?』『ダメ!外で遊びなさい』
ここなら大丈夫、『いいよ?』と言えます。
たいていの家庭は『ダメ!』ですから、自然と子供たちも集まってきます。
子供たちも一緒、おやつと飲み物は持ってきてもらいます。
デッキの上にテントを張っておけば、そこが、お遊びの部屋。雨の日でも入ってますよ。
学校で、みんながお友達になりたがりますから、いじめなんか絶対ありません。

お母さんは
お友達を誘って優雅にティータイム・趣味の会
もっと大きな家に住んでいるお友達も、『私もこんな家がほしかった。うらやましいわ。』なんて言われ、立場も逆転。